かくかくしかじかという漫画は心に刺さる

未分類

こんにちわ!さたかです。

ある日、朝の情報番組を見ていたら、『東京タラレバ娘』や『海月姫』などを描かれている東村アキコ先生が特集されていました。私は全部読んでいたわけではないのですが、やはり、有名なので、すっかりその番組を見入ってしまったわけです。

その番組で紹介されていた漫画の中で読んだことが無かったのは『ママはテンパリスト』『かくかくしかじか』でした。なので、早速読んでみました!

『ママはテンパリスト』は自分が育児入ってたこともあり、めちゃくちゃ面白かったです。

『かくかくしかじか』はもう、ズドンと心に刺さる漫画でしたので、今回はそちらの感想を綴っていきたいと思います。

自分の進路に悩んでる学生が読んでもいいし、大人になってから自分の歩んできた道を振り返りながら読むのもいいですね。。

恩師がいるって羨ましい

かくかくしかじかは東村アキコ先生が漫画家になるまでのお話を描かれており、全てをさらけだしているため楽しかったこと、辛かったこと、後悔など自分の人生にも近いものがあったりでぐんぐん読み進めてしまいます。

東村アキコ“先生“と呼ばれている人にも『先生』と呼ぶ恩師がいたこと。この恩師がどれだけ人生に影響を与えていたのかを読み進めていくと羨ましく思いました。

恩師こと、日高先生は強面で、厳しくて、でもたまに優しくて、真っ直ぐブレなくて。。

アキコ先生が美大に浪人せずに合格するために高校3年生から絵の猛特訓してくれて。でも、それについていくアキコ先生もすごいわけで。

描いて描いて描きまくる。それを見守ってくれる人がいることが大人になってどんなに有り難い存在かがわかるわけです。

絵に限らずだと思うんですが、中学・高校くらいの学生は素直に言われたままに数をこなせるのがすごいところで、その時の数をこなした分がしっかりと身について大人になっても生かされるわけです。

アキコ先生は無事に美大に合格したわけですが、センター試験の件はクスッとしました。そんな点数の取り方ある!?ってw

アキコ先生は金沢の美大に合格したため、恩師や親の元を離れて絵を描くことになるのですが、必死こいて絵を練習して入った大学で絵が描けなくなってしまいます。

描きたいものがわからない。

私は美大がどんな感じなのかわからないけれど、常に課題があって評価をされる、というのは何となくぼんやりと別の漫画『ブルーピリオド』で知りました。。。あれもなかなか厳しい世界で。。。

脱線しましたが、そんな感じで課題を提出しなくてはいけないアキコ先生は夏休みに実家へ帰り、課題をやろうとします。

しかし、全く筆が進みません。癇癪を起こすほどに追い詰められても筆は進まず。

そこに現る、恩師。。もうヒーローじゃん。困った時に手を差し伸べてくれるなんて。

そうしてアキコ先生は再び筆を取り、課題を書き上げたのです。

そんな感じで、アキコ先生が何だか詰まってしまった時に現れる恩師。羨ましいですね。いい関係を築くことができたのもアキコ先生の人柄が大きいと思いますが。

この先も美大メインに描かれていますが、アキコ先生は、ずーーーーっと漫画家になりたいと思って美大に入っています。

いつ漫画描くんだろう。。って思うくらい全く美大にいる間は漫画を描かないし、就職に失敗してニートになっても描かないし、親に無理やり仕事を決められてイヤイヤ出社して初めて漫画をうぉーーーって描きます。

アキコ先生自身も漫画で言ってましたが、人間追い詰められてからが本番みたいなとこがありますよねw

初めて応募した漫画はなんと、3位入賞。賞金を手にいれ、ここで恩師にカミングアウト!

応援してくれるものの、恩師の絵画教室のアルバイトをやりながら描け!と無茶振り。。に見事応えるアキコ先生。。超人。。。

少しずつ少しずつ漫画が軌道にのるアキコ先生。独り立ちして大阪に拠点を移します。

漫画を描く仕事が楽しくなってきた時、一報が。

恩師が肺がん。余命4ヶ月。

“先生”ってさ、特に学生時代に出会った先生って、ずっと時が止まったかのように老いないと思っちゃうんだよね。

後悔先に立たず

アキコ先生は作中で何度も何度も、恩師に自分がしてきたことを謝ったり思い返して苦しくなったりしています。

あの時、ああすれば。こうすれば。

若い時の何もわかってない自分を殴りたい気持ち。。すごいわかるし、ふとした時にモヤモヤぐるぐる思い出して、「今ならわかる、今ならこうするのに」が無限に湧いてくる。

まさに、後悔先に立たず。

もちろん、後悔だけではなく、楽しい思い出、嬉しかったことも沢山ある。

アキコ先生が『かくかくしかじか』を描くにあたって、ちょっとずつ思い出す感じが自分ともリンクしてすごく苦しくなって泣けました。

モノだったり言葉だったりが引き金になって忘れていた思い出が溢れ出す様が。

あぁ。アキコ先生は本当に恩師と濃い時間を過ごしたんだなって。

まとめ

アキコ先生の実話を描いた『かくかくしかじか』は本当に実話なんですか!?と言いたくなるようなドラマチックな展開で、面白くてクスッとなるところもあれば、深くて泣けるところもあり、先生の助言も沢山ありとても面白かったです(人の人生を面白いと言っていいのかわかりませんが)

ぜひ、読んで欲しい。

お問い合わせ

    タイトルとURLをコピーしました