【映画】紙の月

映画

こんにちわ!さたかです。

ずーっと観よう見ようと思っていたけど、目に触れないと忘れてしっていた映画・・・

『紙の月』

横領事件を題材とした映画なんですけど、公開当時は結構話題になっていた気がしますね。

横領って、数年に1回くらいの頻度でニュースに上がるネタですよね。横領事件の額を聞くと数千万や億単位だったりもするので、そんな長い期間バレなかったのか・・と感心しますし、どんな方法を使ったのだろうかと気になっていたので、裏側を知るという意味でも見てみると面白いと思います。

あらすじ

銀行で契約社員として働いているリカ。投資などの商品を1件1件丁寧に回り営業活動をしていました。ある日、お客さんの孫である光太と出会い、不倫へと溺れていく。光太には学費の借金がありることを知り、書類を偽装して横領に手を出してしまう。少しずつ横領の額も大きくなっていき、金銭感覚や思考が壊れてく・・・。

・登場人物

梅澤梨花 – 平凡な主婦で、銀行で働いている       宮沢りえ
平林光太 – 梨花の顧客の孫。大学生で学費の借金がある  池松壮亮
相川恵子 – 銀行の同僚。銀行の部長とそういう関係    大島優子
梅澤正文 – 梨花の旦那さん。単身赴任で上海へ行く    田辺誠一
隅より子 – 銀行のベテラン社員。近寄りがたい雰囲気の人 小林聡美
井上佑司 – 銀行の部長。セクハラ気味。         近藤芳正
平林孝三 – 裕福であるものの、横柄で頑固者。光太の祖父 石橋蓮司

感想・ネタバレ

ネタバレ注意です。

銀行の営業をしている梨花は、お客さんの一人である平林家を訪ねます。裕福な老人である平林孝三はセクハラじみた視線を梨花に向け、触れようとします。その時、孫である光太が声をかけ、孝三も我に返ったのか契約を保留にして梨花は平林家を後にしました。

自分で稼いだお金で夫婦おそろいの時計を購入し、旦那である正文へプレゼントしたのですが、もっといいもの買いなよ、と言われてしまいます。

これは、ひどい!プレゼントなのに!そんな言い方しなくても!!

このことから分かるように、夫婦仲は悪くないけど良くもない関係であることが分かりますね。。

仕事が順調な梨花は、自分へのご褒美に高級な化粧品を買うことにしました。ところが、1万円たりず、そのとき持っていた銀行のお金を借りてしまいます。買った後は、急いで自分の口座から1万円降ろして銀行のお金に戻す、という行為をしちゃいます。

この時は、1万円だし、大丈夫。って誰しもが考えると思います。。

そんなある日の帰り道に、平林家の孫、光太と偶然出会い、一夜を共にしてしまいます。旦那が出張中にですよ!!おとなしそうな顔してるのに!

まぁ・・・池松君の色気ヤバいですけどね!

朝帰りした梨花は思いのほか早く出張から帰ってきた旦那と鉢合わせします。しかし、旦那は少し疑問を持ったけど、自分が買ってきたお土産である高級腕時計を見せて満足するのでした。

この間、梨花がお揃いの時計を買ったのに・・・。自分のがいいの買えるぜアピールのために高級時計買ってきたんか?女心の分かってないやつだわ。サイテー。

そんなストレス?からか不倫は燃え上がるし、買い物も増えるしお給料の範囲内でお金使うことが増えていきます。旦那も長期の上海出張へ単身赴任したので、梨花は自由です。意外にも同僚の相川さんが梨花に対して無意識な警告をしていたのがいい。

再度、平林家へ営業に行った際に、あの横柄な孝三から契約をとることに成功します。また、孫の光太には学費の借金があることも知り、孝三のお金を光太の借金に使えないかと閃いてしまいます。同僚の相川さんのミスも多く、忙しそうなところに目をつけて。

ベテラン社員である隅さんが目を光らせていたものの、梨花の初めての大きいミスだったので、厳重注意という形で終わりました。しかし、梨花の横領は上手くいったので、結果的に梨花は自信を持ってしまうことになりますね。

それに続いて梨花に追い風な出来事が起きます。顧客の一人である、おばあちゃんがボケてしまい、梨花は簡単に現金300万円を手に入れてしまうのです。

これは、怖すぎ。ボケた老人から金をもらうことの簡単さが分かるシーンですね。ボケた老人を一人にするべきではありませんね。気を付けないと・・・。

そんなことがあり、すでに500万のお金を手にした梨花は150万を光太に渡し、残ったお金で光太と豪遊します。高級ホテルでお泊りし、買い物三昧しても金があるのです。一度自信がついたら他の顧客に嘘をバンバンついてお金をじゃんじゃん横領していきます。今まで培った信頼を武器に。

プリンターで書類を印刷し、印鑑も偽造する熱意・・・。契約させるってことはそれなりに営業トークも上手いのでしょう。。悪い方向に才能が開花していますね。。

銀行では、ベテラン社員である隅さんが異動を提案されていました。隅さんは、若い子だけだとお金の監理が甘くなることを心配していたので、調査をしたいと申し出ました。梨花のやってきたことがバレるのも時間の問題です。

梨花は自分の家の他に高級マンションの一室を光太との部屋として借りていました。高級な家具に囲まれて幸せな生活をしていると、光太から大学を辞めたことを聞かされます。しかも結構前に。お金は梨花だけでなく、光太も狂わせていたのです。。。

隅さんの調査のおかげか、梨花が横領したことがバレました。しかし、記録に残っていたのは、最初の平林家のもののみ。部長は相川さんと不倫してることと、お金の帳尻合わせをしている弱みを握られて梨花に強く言えません。

いやぁ。梨花も悪くなったな。弱みを握って強く出れるなんて。

しかし、風向きは変わり、旦那は一時帰国するし、光太は浮気するし、結局光太と別れるし、と負の連鎖が続きます。

部長の態度と梨花の態度から違和感を感じた隅さんはひっそりと調査を進めます。梨花はバレたものの凝りもせず、さらなるお金を求めて作業を進めます。投資の広告まで自分で作成し、ポストへ投函。詐欺じゃなければ立派だよ。。。

隅さんは梨花の顧客を1件1件回り、梨花の偽装書類を全部回収しました。総額1億円ぐらい横領したことがついに銀行の上層部にバレてしまったのです。梨花は個室の窓を割り、全力で逃げてしまいました。

梨花の幼少期はキリストの教えである、『受けるより与えよ』を忠実に守るゆえに、恵まれない子供たちにお金を募金する正義感の強い子でした。最初はクラス全体で行っていたのですが、友人らは時が経つごとに寄付をしなくなり、お金が集まらなくなってきます。そこで、梨花は父の財布から5万円を抜き取り寄付をします。あまりにも大きい額だったため、寄付は中止となりました。

梨花には、正しい行いだと信じて疑わなかったのです。それが人の金だろうと、寄付することに意味があると思っていたからです。寄付をして、救われた少年がいることに喜びを感じたのでしょう。

海外へと逃げた梨花はタイで寄付をして救った少年を見かけます。大人になった少年からリンゴを受け取り、梨花は警察に見つからないように街中へと去っていき、映画は終了しました。

まとめ

一回上手くいくと抜けられない。それが悪いことであっても。

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